このたび、令和5年(2023年)12月9日(土)に第25回ジャパンオーラルヘルス学会学術大会を日本歯科大学生命歯学部8階富士見ホールで開催いたします。今大会のメインテーマは「ライフステージに合わせた口腔健康管理」といたしました。
口腔健康管理の目的は、生涯を通して口腔の健康を保つことであり、それには各ライフステージに合わせた口腔衛生管理や口腔機能管理についての理解が必要となります。また、定期的歯科検診や歯科受診を行うことにより全身の健康増進にも繋がるため、国民への啓発活動とともに、自身の口腔健康のリテラシーを育む必要性もあります。
特別講演では、日本歯科医学会総務理事の小林隆太郎先生に講演をしていただきます。小林先生は歯科医学会から口腔健康管理の重要性を国民に発信するなどの活動を多方面でされています。
教育講演(認定医教育講演)では神奈川歯科大学歯学部の槻木恵一先生に、「腸−唾液腺相関と全身の健康」について講演をいただきます。
シンポジウムでは、「ライフステージに応じたオーラルヘルス」をテーマに、小児期、成人期、老年期に分け3名の先生方から講演していただきます。日本歯科大学附属病院小児歯科診療科の内川喜盛先生からは「乳幼児期から学童期までのオーラルヘルスケア」、ASO歯科クリニックの麻生幸男先生からは「生涯的な口腔衛生習慣への自覚を促す予防的アプローチ」、東京都健康長寿医療センターの平野浩彦先生からは「高齢期の食をささえる視点 -オーラルフレイル-」の内容でそれぞれ約30分間の講演予定となっております。
昨年から本学会が歯学系学会合同脱タバコ社会実現委員会に加盟し、その主旨から脱タバコに関する市民公開講座を予定しております。日本歯科大学生命歯学部の伊藤 弘先生に講演をいただきます。また、グラクソ・スミスクライン株式会社によるランチョンセミナーも予定しております。
新型コロナウイルスはまだ完全に収束していないため、本学術大会では会場での対面とオンデマンドでのハイブリッドでの開催を予定しております。これまで私は5回ほど本学会学術大会の準備委員長として経験はありますが、ハイブリッド開催は未経験です。また、会場での感染対策等も必要であり、皆様が安心・安全で実のある学術大会であったと記憶されるよう、スタッフ一同鋭意準備に取り組んでおります。全国から多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。